大手ハウスメーカーの相場

大手ハウスメーカーの相場は高い?

注文住宅の購入を検討する時、真っ先に思い浮かぶのはテレビや広告などで馴染みのある大手のハウスメーカーでしょう。
しかし「有名なハウスメーカーで家を建てると高くつく」と言われることも多く、値段を理由に敬遠されがちなのも事実です。知名度があるだけ騙される心配も少なく、安心感もありますが、知名度のためだけに高いお金を払う必要があるのかどうかは疑問です。

 

 

大手ハウスメーカーの相場と全国の注文住宅の相場

ハウスメーカーで家を建てるかどうかを考える前にまず確認するべきなのは、「本当に大手ハウスメーカーの相場は高いのか」ということです。
大手ハウスメーカー8社の注文住宅の相場は以下の通りです。

 

ハウスメーカーの平均坪単価と平均価格

・セキスイハイム 坪単価:77万円 価格:3,000万円
・ダイワハウス 坪単価:75万円 価格:3,010万円
・パナホーム 坪単価:71万円 価格:2,804万円
・へーベルハウス 坪単価:83万円 価格:3,047万円
・ミサワホーム 坪単価:69万円 価格:2,621万円
・三井ホーム 坪単価:85万円 価格:3,480万円
・住友林業 坪単価:82万円 価格:3,340万円
・積水ハウス 坪単価:79万円 価格:3,344万円
・平均 坪単価:78万円 価格:3,081万円

 

 

注文住宅全体の相場としては、地域によってばらつきはあるものの、坪単価は約53万円、総費用は2800万円程度となっています。
坪単価は20万円以上、総費用では1000万円以上の差があり、「大手ハウスメーカーの家は高い」というのが単なるイメージではないことがわかりました。

 

 

大手ハウスメーカーの家がなぜ高いのか?

なぜこれほどまでに大きな差が生じているのでしょうか。この問題を考えるために、住宅価格の内訳をチェックしてみましょう。

 

住宅価格の内訳

・工事費用 7%
・下請け業者への支払い 21%
・研究開発費 5%
・営業人件費 5%
・モデルハウス等費用 3%
・広告宣伝費 2%
・その他 7%

 

この内訳の中で注目すべきなのは「営業人件費」、「モデルハウス」、「広告宣伝費」の3つです。広告宣伝費の2%は一見すると少ないようにも見えますが、住宅価格が3000万円だとすると、2%でも60万円もかかっていることになります。軽く見て良い数字ではありません。

 

もちろん、大手ハウスメーカー以外の、中小規模のメーカーや工務店でも宣伝広告は行っています。しかし、一地方に限って広告を出すのと、全国的に展開するのとでは、文字通り桁が違います。

 

ハウスメーカーも価格を抑える工夫を行っていないわけではありません。建材や部品を対象に仕入れたり、まとめて生産したりすることでコストカットを実現しています。しかし、それでは賄いきれないほど広告や宣伝の占めるウエイトが重いのです。

 

 

大手ハウスメーカーは悪い選択肢なのか?

結論から言えば、答えは「ノー」です。

 

確かに、同じグレードの住宅を建てるのだとしても、大手ハウスメーカーなら3000万円かかるところが、地元の工務店であれば2500万円から2300万円程度で済んでしまいます。似たような雰囲気や設備の家に済みたいのであれば、地元のハウスメーカーや工務店に頼んだほうが安上がりなのは事実です。

 

しかし大手には大手を選ぶメリットがあります。
例えば、大手ハウスメーカーでは研究開発に力を入れているところが多く、独自の構法や建材・素材を採用しています。それらを活用することで、高機能な住宅や災害に強い住宅づくりを行っています。ただ、機能や安全面の性能については目に見えづらく、特に価格を意識する場面では評価されにくい傾向にあります。

 

また、採用されている構法にもよりますが、工場での生産を活用することで、非常に短い工期で住宅を完成させられるというメリットもあります。工場の活用は規模の小さい会社には難しく、大手ならではの長所と言えるでしょう。建て替えの場合は工期が短いほうが仮住まいにかかる費用が少なく済むというメリットもあります。

 

見た目や設備が同じでも、機能や安全性、工事期間などの違いがあります。家自体の金額が高くても、それが悪いと簡単に言い切ることはできません。

 

 

ハウスメーカーでも低価格で家を建てることはできる

工務店は安く、ハウスメーカーが高いというイメージを抱いている人は少なくありません。現に、大手ハウスメーカーの平均価格は全体の価格から見ると遥かに高いです。

 

しかし、同じハウスメーカーでも、比較的規模の小さい会社では価格を意識したプランを提供しています。広告宣伝費を抑えたり、シンプルなプランにしたりすることで、できるだけ安く家を建てられるように努力しています。
最近では大手ハウスメーカーでも低価格住宅に力を入れ始めており、家を安く建てたいというニーズにも応えられるように変わってきています。設備や内装はおさえめですし、間取りの自由度も高くないことが多いですが、品質の高さは変わらず、安心安全を求める人に人気があります。

 

ハウスメーカーは高いというイメージに囚われず、色々な会社を比較してみることが納得できる家づくりの一歩になります。